記念碑の建立



 本校の校歌は開校10周年を迎えた明治42年に制定され、それ以降今日まで90年間歌い継がれてきております。百周年記念碑としてその校歌碑を建立することになりました。碑の製作者は環境美術家の関根伸夫氏(高校13回卒)、歌詞の揮毫は書家の吉沢義和氏(高校8回卒)です。平成11年5月28日に完成し、6月5日に除幕式が行われました。
 この碑は「未来の手」と題されていますが、「手は技術、知識、行動の象徴であり、未来の夢をつかみとろうとする意志を示す。ここでは手は抽象的に天空をつかみとろうとする形態で示した。」(作者)ということです。
 また長い間課題であった正門の改築が行われました。設計は同じ関根伸夫氏で、本校校歌の一節「高き誉を初雁の城址の月と輝かせ」から、城址の月と城壁づみをイメージした門柱と、川越城本丸御殿正面玄関の唐様破風をイメージした門扉から成っています。門柱に刻まれた校名は土屋義彦埼玉県知事の書です。

 関根伸夫氏(高校13回卒)

 環境美術家。
 第1回日本現代野外彫刻展(1967年)での朝日新聞社賞受賞を皮切りに数多くの賞を受 賞。ベニス・ビエンナーレ展(1970年 イタリア)に出品するなど海外でも活躍(百周年 記念誌に紹介記事あり)。
 (株)環境美術研究所主宰。

 吉沢義和氏(高校8回卒)

 書家。
 日展入選8回、読売新聞社賞2回受賞。鈴木翠軒門下で異彩を放っている。  文教大学教授。